本ページはKickstarterで実施しているクラウドファンディングプロジェクトの日本語ページです。

ご支援はこちらから

LIGNOaudio SP-50SS

無指向性スピーカー リグノオーディオ SP-50SS

心地よい音楽空間を創り出す、独自の造形、高性能ドライバーユニット、そして卓越した無垢材がもたらすハーモニー

プロジェクト概要



スピーカーは楽器

あなたの空間をコンサートホールに
LIGNOaudio SP-50SSを手にすると、まずその重さに驚かされることでしょう。重くて硬い無垢材と、五角形の独自のフォルム。内部構造は楽器のように精緻な造形。
LIGNOaudioは私たち名古屋木材株式会社が開発した無垢圧縮木材LIGNOTEXを使用したオーディオ製品のブランドです。
SP-50SSのために採用されたスピーカーユニットはヨーロッパの伝統音響技術に裏付けられた、デンマークScanSpeak製の最新鋭超小型ドライバー、濁りのないピュアな音楽再生を約束します。

小さく、ユニークで、チャーミングなこのスピーカーシステムはクラシック・ジャズ・ポピュラー・ロックなどジャンルを問わず、室内空間を心地よい音楽で満たします。

SP-50SSの特長

Form

ペンタゴンフォルムに円錐形リフレクタを配した独自のデザイン
エンクロージュア内部は向かい合う平行面があると内部定在波が発生し、美しい音楽再生にとって有害な振動をもたらします。エンクロージュアフォルムを五角柱にすることで平行面を極力減らしピュアなサウンドを実現しました。

それに加え、無指向性リフレクタにより、部屋の中のどこで聴いても、音楽に包み込まれるような、それでいて演奏者の定位もはっきりした、気持ちのよいサウンドを生み出しました。

Material

全ての部材は超硬質LIGNOTEX無垢材

最高級の針葉樹、国産ヒノキを55%圧縮したLIGNOaudio独自の素材「LIGNOTEX」を採用、比重1.0の強固な材質が艶やかな音色を生み出します。絶滅が危惧される海外産広葉樹銘木の代替としても開発された材質です。しかしさまざまな広葉樹より剛性が高く、優れた音響特性を持つことに着目しオーディオ製品へ応用、SP-50SSではこのLIGNOTEX無垢材をすべてのパートに使用しました。


Omni Directional Sound

超硬質リフレクタがもたらす広域音場


SP-50SS
無指向性によりスィートスポットが飛躍的に広がる


一般的なスピーカー
音楽を楽しめるスィートスポットが限られる


Details

楽器の細部を彷彿とさせるその精緻なつくり
バスレフダクト
高域から低域までバランスよく再生するため、低音を位相反転し共振させる内部構造のバスレフダクトは周波数特性の要、LIGNOTEX無垢材を精密加工しました。


リフレクタ


無指向性スピーカーの要であり、超硬質LIGNOTEX無垢材を削り出した頂角90°円錐状のリフレクタは、ユニット垂直上方に放出される音のエネルギーを、響き良く水平方向360°に反射します。


ユニット&バッフル


音波の有害な回折現象を低減するため細部にこだわり、バッフルとユニットフランジを同一面にする「落とし込み」を精密加工、視覚的にもシンプルで美しいシェイプです。


ターミナル


アンプとスピーカーをつなぐ重要なパーツ。経年の金属酸化による音質の劣化を防ぐため、スピーカーターミナルは金メッキ製、もちろんバナナプラグ対応です。


台座部


本体底面にあるバスレフダクト出口から、低音を放射する空間確保のスペーサーは振動と経年劣化に強いステンレス無垢材です。

周波数特性
SP-50SSの実力を名古屋市工業研究所の無響室にて測定しました。

5cmのコンパクトなドライバーユニットでありながら低音域の音圧レベルが高く、豊かな低音を実現しています。

光る飛騨の匠技

精緻であり難易度の高い加工を受け持つのは、飛騨家具の匠技(株)シラカワ。
LIGNOaudio の求める製品加工精度を軽々クリア、それにより美しいSP-50SSが誕生しました。

日本の伝統、飛騨家具

平城京・平安京の造都に活躍した「飛騨の匠」の伝統を受け継ぎ、飛騨高山において1920年に椅子づくりがスタート。以後、蓄積した家具作りの技術と心を世界へ向けて発信、注目されています。

日本の木を有効活用する圧縮木材「LIGNOTEX」

LIGNOTEXは、無垢の木材を圧縮して作られる、高密度・高強度かつ質感の高い素材です。

木材を顕微鏡でみると、ストローをたくさん束ねたような中空構造になっています。これを圧縮することによってその構造がつぶれるため、圧縮された木材は密度が高くなり、硬くなります。さらに、圧縮時の熱によってビンテージ風の落ち着いた色合いになります。

木材は一本ごとに密度が異なるため、スピーカーの音質における個体差へと影響しますが、LIGNOTEXは木材を圧縮する際の圧縮率をコントロールすることによって、圧縮後の木材の密度のばらつきを抑えています。それがLIGNOaudioの高品質を支えています。

なお、私たちの木材圧縮技術においては、化学薬品を一切使用せず、水蒸気と熱とプレスの力だけで木材を圧縮しますので、人にも環境にもやさしい素材と言えます。

日本に多く植林されているスギやヒノキは、木材の中では比較的軟らかいため、圧縮して硬くすることによって、これら日本の木の用途が広がることが期待されます。

日本が誇る最高級木材「ヒノキ」

ヒノキは日本と台湾にのみ分布する針葉樹です。学名 Chamaecyparis obtusa

これは、日本の住宅のほか、世界最古の木造建築物である法隆寺、2016年の伊勢志摩サミットでG7首脳が訪問した伊勢神宮などの寺社仏閣で使われる高級木材として知られています。

SP-50SSのエンクロージュアに使用しているヒノキは京都産、しかも寺社仏閣にも使われる最高級の品質のヒノキを厳選して使用しています。

SP-50SSの仕様

・エンクロージュア形式:シングルバスレフレックス/無指向性システム
・エンクロージュア材質:ヒノキ圧縮材LIGNOTEX/自然塗料仕上げ(台座を除く)
・スピーカーユニット:ScanSpeak(Denmark)5F/8422T01
・再生周波数帯域:50Hz〜20000Hz
・定格入力:10W/1Chx2
・サイズ:H 266mm x W 125mm x D119 mm

※パッシブスピーカーのため、音楽再生には別途アンプが必要となります。
※天然木素材により一台ごとに木目が異なります。

集まった資金の使いみち

今回集まった資金につきましては、SP-50SSの生産準備および生産、リワードの発送に使わせていただきます。

最後に

もっと色々なところへ、もっと身近なところに日本の木を使って豊かな空間を創造したい。そのために私たちが愛情を込めて作り上げたLIGNOaudio SP-50SSを、このプロジェクトをきっかけに広めたいと願っています。

皆さまからのあたたかいご支援をお待ちしております。

リスクと課題

エンクロージュアやリフレクタ、バスレフダクトなどのパーツの材料である圧縮木材(LIGNOTEX)は、過去にゴルフのパターをはじめ、民生品の筐体等に圧縮木材を生産して使用してまいりましたので、その経験の蓄積があります。また、スピーカーユニットをはじめとした木材以外のパーツについては優良な調達先を確保しています。SP-50SSの加工については、複数回試作を重ねるとともに、生産のためのスケジュールおよび体制も整えております。したがって、リスクは非常に低いです。

しかしながら、もしトラブルが発生して納期を変更しなければならない事態が発生しましたら直ちにバッカーの皆さまへお伝えし、トラブルを解決へと導きます。同時に、納期を急ぐために品質を落とすようなことは絶対にいたしません。

なお、発送にあたってかかる関税等の税金(日本の消費税を除く)や手数料につきましては、支援者がご負担くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

Prototype Gallery/プロトタイプギャラリーへ

名古屋木材ホームページへ